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【新卒理学療法士向け】臨床で使えるロジックツリー活用法

マツキ健康研究所

こんにちは!
今回は、理学療法士が臨床で使える思考整理ツール「ロジックツリー」を、腰痛症例を例に紹介します。
難しそうに感じるかもしれませんが、実は臨床推論や治療計画づくりにとても役立つんです。


💡 ロジックツリーとは?

ロジックツリーとは、物事をツリー(樹形図)状に分解して整理する方法です。
「なぜ?」「どうすれば?」という問いを繰り返して、原因や解決策を論理的に整理していきます。

主な種類

種類目的よく使う質問
Whyツリー問題の原因を掘り下げるなぜ?
Howツリー解決策を考えるどうすれば?
MECEツリー抜け漏れなく整理する全体を網羅的に見る

理学療法士にとっては、「Whyツリー」と「Howツリー」が特に実用的です。


🩺 症例設定:慢性腰痛の患者

  • 年齢・性別: 60歳・男性
  • 主訴: 長時間立っていると腰が痛い
  • 既往歴: 腰椎の軽度変性
  • 目標: 痛みを軽減して日常生活を楽にしたい

この症例をもとに、実際にロジックツリーを使って考えてみましょう。


🔍 Step 1:Whyツリーで「なぜ腰が痛いのか?」を整理する

まずは、腰痛の原因を構造的に整理します。
「なぜ?」を繰り返すことで、身体的・心理的・生活的な要因を明確にできます。

こうして整理すると、「筋力低下だけが原因ではない」ことが一目でわかります。
身体・生活・心理の三方向から考えることが大切ですね。


腰痛
├─ 身体的要因
│ ├─ 筋・筋膜性:腰背筋群の緊張、体幹筋力低下
│ ├─ 関節性:椎間関節の可動域制限、骨盤のアライメント不良
│ ├─ 神経性:坐骨神経の軽度圧迫、神経過敏化
│ └─ バイオメカニクス:体幹安定性の低下、歩行パターンの乱れ
├─ 生活習慣
│ ├─ 長時間座位
│ ├─ 不良姿勢
│ └─ 運動不足
├─ 心理社会的要因
│ ├─ 慢性痛による恐怖回避行動
│ ├─ ストレス・睡眠不足
│ └─ 職場環境の影響
└─ 加齢変化
├─ 椎間板変性
└─ 骨密度低下

🧭 Step 2:Howツリーで「どうすれば改善できるか?」を考える

次に、原因分析をもとに、改善のための具体的なアプローチを整理します。

これで「どこに焦点を当てるべきか」が明確になります。
治療の優先順位づけや、患者さんへの説明にも使いやすい形です。

腰痛を軽減するには
├─ 体幹安定性を高める
│ ├─ 腹横筋・多裂筋トレーニング
│ ├─ プランク・バランスボール訓練
│ └─ 骨盤ニュートラル保持練習
├─ 姿勢を改善する
│ ├─ 骨盤前傾の再獲得
│ ├─ 胸椎伸展エクササイズ
│ └─ 鏡を使ったフィードバック
├─ 可動域を広げる
│ ├─ 腰椎モビライゼーション
│ ├─ 股関節伸展ストレッチ
│ └─ ハムストリングの柔軟性向上
├─ 生活習慣を見直す
│ ├─ 座位姿勢・デスクワーク指導
│ ├─ 休息とストレッチの習慣化
│ └─ 家事・職場動作の改善
└─ 心理的ケア
├─ 恐怖回避思考へのアプローチ
├─ 痛み教育(Pain Neuroscience Education)
└─ リラクゼーション・睡眠改善


🎯 ロジックツリーを使うメリット

活用場面得られる効果
臨床推論原因を整理して仮説を立てやすくなる
治療計画手段を具体化し、優先順位を決められる
チーム連携他職種と情報共有がしやすくなる
教育学生・後輩の思考訓練に使える

ロジックツリーを使うと、「なんとなく」ではなく根拠のある理学療法が実践できます。


🪄 まとめ

腰痛のように原因が多岐にわたる症例では、ロジックツリーによる整理が効果的です。

  • Whyツリー → 原因の整理
  • Howツリー → 治療方針の具体化

ロジックツリーは、まさに思考の地図
紙でもデジタルでもOKなので、まずは気軽に描いてみましょう!

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マツキ健康研究所
理学療法士&アマチュアフィジーク選手
こんにちは、マツキです。 理学療法士として病院で働きながら、フィジークにも挑戦中! 専門知識をわかりやすく、日常に活かせる形でお届けします。
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