テスノア(Tesnor)って実際どうなの?筋トレ視点でメリット・デメリットを整理
目次
- テスノアとは?
- 筋肥大・筋力アップにはどのくらい期待できる?
- テスノアのメリット
- デメリット・注意点
- 飲み方・使い方のポイント
- テスノアよりも先に見直したい“土台要素”
- こんな人は必ず医師に相談を
- まとめ:テスノアは「ブースト役」、主役はあくまであなたの生活
最近よく見かける「テストステロンブースター系サプリ」。
その中でも、ザクロとカカオ由来の成分を組み合わせたテスノア(Tesnor®)は、筋トレ勢の間でも注目されています。
- 筋肥大に効くのか?
- 筋力アップは本当に見込めるのか?
- 副作用やリスクは?
この記事では、テスノアのメリット・デメリット、そして飲む時の注意点や使い方の考え方を、筋トレ目線でわかりやすくまとめます。
テスノアとは?
テスノア(Tesnor®)は、主に男性のテストステロンをサポートする目的で作られたサプリ用の原料です。
-原料
- ザクロ果皮エキス
- カカオ豆エキス
- 位置づけ
- いわゆるテストステロンブースター素材
- 医薬品ではなく「サプリメントの一成分」
臨床試験では、以下のような変化が報告されています(あくまでサプリとしての範囲で):
- テストステロン(総・遊離)の増加
- 握力など、筋力指標の向上
- 活力・性機能・気分などの主観的な改善
「ホルモン剤」でも「違法ステロイド」でもない、植物由来のサポート成分というイメージです。
筋肥大・筋力アップにはどのくらい期待できる?
① テストステロンの軽い底上げ
試験では、テスノアを一定期間摂取した群で、
- テストステロンが10〜20%程度アップ
といったデータが報告されています。
これは、「ガッツリ筋肉が増えまくるレベル」というよりは、
もともとの自分のテストステロンを、少し良い状態に寄せる
→ コンディションや筋トレ効率を“じんわり後押しする”
くらいのニュアンスで捉えるのが現実的です。
② 筋力指標の改善(握力など)
一部の試験では、
- テスノア群で握力がプラセボ群より有意に向上
といった結果もあります。
テストステロンは筋タンパク合成に関わるホルモンなので、
筋力アップ・トレーニング成果の「下支え」のような役割を期待できます。
③ 活力・やる気の向上
加齢男性を対象とした試験では、
- 倦怠感
- 気分
- 性機能
などをまとめたスコアが改善したという結果もあります。
「なんとなく元気」「トレーニングに向かう気力が出る」といった主観的な部分に影響する可能性もあります。
テスノアのメリット
1. 植物由来で、ステロイドとは別物
- ザクロとカカオが原料なので、
いわゆるアナボリックステロイドとは全く別物です。 - 医薬品の男性ホルモン製剤と比べても、作用はずっとマイルド。
2. ヒトでの臨床試験がある
サプリの世界では「動物実験だけ」の原料も多い中で、
- 人間を対象とした試験(テストステロン、握力、主観的な症状の変化)
が行われているのは、評価できるポイントです。
3. 筋肉だけでなく、活力・メンタル面も幅広くサポート
テスノア配合サプリの多くは、
- テスノア
- マカ
- LJ100(ロングジャック)
- 亜鉛・ビタミンD など
と組み合わされ、「男性機能+筋肉+活力」をまとめてサポートする設計になっていることが多いです。
4. 原料自体のプラス要素(ザクロ+カカオ)
- 抗酸化作用
- 血流サポート(NO関連など)
といった面からも、コンディション作りやリカバリーに寄与する可能性があります。
デメリット・注意点
1. 「飲めばムキムキ」タイプではない
- テストステロンの変化量は、あくまで10〜20%程度。
- 筋肥大の主役はあくまで、
- 総カロリー
- タンパク質量
- トレーニング内容
- 睡眠・ストレス管理
これらが整っていない状態でテスノアだけ足しても、大きな変化は起こりにくい
というのは押さえておきたいポイントです。
2. 長期的な安全性データは少なめ
- 多くの試験は数週間〜数か月スパン。
- 「1年以上飲み続けたらどうなるか?」については、まだ情報が十分とは言えません。
サプリ全般に言えますが、
“一生飲み続けても絶対安全”と言い切れるほどのデータはない
という前提で考えた方がいいです。
3. ホルモン関連の持病がある人は要注意
- 前立腺肥大・前立腺がん
- 乳がんなどホルモン感受性腫瘍
- 甲状腺など内分泌系のトラブル
こうした持病がある場合は、自己判断でホルモン関連サプリを飲むのは危険です。
必ず主治医に相談しましょう。
4. 副作用の可能性(軽いものが中心)
テスノア自体は比較的安全寄りとされていますが、ゼロではありません。
- 胃もたれ・腹痛・下痢などの消化器症状
- カカオ成分による、まれな動悸や寝つきの悪さ
- ザクロ・カカオへのアレルギー(発疹・かゆみなど)
などが理論上あり得ます。
「サプリだから安心」ではなく、
体調に合わないと感じたらすぐに中止する意識は必要です。
5. 薬との飲み合わせ
ザクロは、薬の代謝に関わる酵素に影響する可能性も指摘されています。
- 抗凝固薬
- 心血管系の薬 など
を服用している場合は、医師や薬剤師に相談してからにした方が安全です。
飲み方・使い方のポイント
※ここからは「一般的なサプリ利用の考え方」であり、医療的指示ではありません。
1. 用量は「商品ラベル通り」が基本
臨床試験では、1日あたりテスノア 200〜400 mg程度が使われています。
市販サプリも、だいたいこのあたりを目安に設計されがちです。
自己判断で倍量にするより、まずは推奨量を守るのが鉄則。
2. 飲むタイミング
- 基本は食後がおすすめ
→ 空腹時だと胃がムカついたり、お腹がゆるくなる人も。
朝〜日中のタイミングに分けて摂るパターンが多い印象です。
3. 使用期間の目安
臨床試験では、
- 8週間前後の継続摂取
で評価しているものが多いです。
現実的には、
- 1〜2か月試す
- 体調や検査数値(可能ならテストステロン・肝機能など)を見て
- 1か月ほど休む期間を作る
という「オン・オフ」をつけた使い方の方が安全寄りです。
テスノアよりも先に見直したい“土台要素”
テスノアがどうこうの前に、
以下が整っていないと正直ほとんど意味がありません。
- タンパク質:体重×1.6〜2.2 g/日
- 軽めのオーバーカロリー(バルク期なら)
- 週3〜5回の筋トレ
- スクワット、ベンチ、デッドなど多関節種目中心
- 重量・回数のプログレッシブオーバーロード
- 7時間以上の睡眠
- 深酒しない・タバコをやめる(もしくは減らす)
テスノアはあくまで「土台ができた上に乗せる+α」。
土台ナシでテスノアだけ増やしてもコスパは悪いです。
こんな人は必ず医師に相談を
以下のどれかに当てはまる人は、
テスノアに限らずテストステロン系サプリを自己判断で飲むのはNGです。
- 18歳未満
- 妊娠中・授乳中
- 前立腺がん・乳がんなどホルモン感受性腫瘍の既往
- 前立腺肥大症状が強い(頻尿・残尿感など)
- 心臓病・肝臓病・腎臓病などで治療中
- 抗凝固薬・抗血小板薬などを服用中
- すでに男性ホルモン製剤や、他の強力なテストステロンブースターを使用中
まとめ:テスノアは「ブースト役」、主役はあくまであなたの生活
- テスノアは、
テストステロンや筋力、活力を“少し底上げする”可能性があるサプリ素材。 - 「飲めばムキムキ」ではなく、
トレーニング・食事・睡眠の土台があってこその+α。 - 植物由来で安全性は比較的高そうだが、長期のデータはまだ少ないので、過信は禁物。
- 持病や薬との兼ね合いがある人は、
必ず医師・薬剤師に相談してから。

