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【新卒理学療法士向け】臨床力を伸ばす!症状ノートの書き方ガイド

マツキ健康研究所

臨床での経験をただ「こなす」だけで終わらせていませんか?
日々の症例を記録し、考えを整理することで、臨床力は驚くほど伸びます。
そのための最強ツールが「症状ノート」です。

この記事では、理学療法士が臨床力を鍛えるための症状ノートの書き方を、具体的にわかりやすく紹介します。


🧭 症状ノートを書く目的

「症状ノート」とは、患者さんの情報を記録するだけでなく、自分の臨床思考を可視化するノートのことです。

目的は次の3つです。

  1. 自分の考え方を整理する
  2. 臨床推論(仮説→検証→再評価)を鍛える
  3. 似た症例に応用できる知識を蓄積する

💡 ポイント:「何をしたか」ではなく、「なぜそう考えたか」を書くことが大事です。


📖 症状ノートの書き方テンプレート

下記の6つの項目をベースに書くと、臨床推論の流れが整理しやすくなります。

① 患者情報・背景

  • 年齢、性別、主訴
  • 受傷・発症の経緯
  • 既往歴や生活習慣

② 現在の症状

  • 疼痛・可動域制限・筋力低下など
  • 発症のきっかけや増悪・寛解因子
  • 患者の訴え(本人の言葉で)

③ 評価結果

  • 視診・触診・動作分析のポイント
  • テスト結果(ROM、MMT、特殊テストなど)
  • 評価時に気づいたこと

④ 仮説(原因の推定)

  • 構造的要因(筋・関節・神経など)
  • 機能的要因(動作パターンや姿勢)
  • 心理社会的要因(不安・職場環境など)

⑤ 介入と反応

  • 実施した介入(徒手療法・運動療法・指導など)
  • 介入後の変化(数値・主観・観察)
  • 反応の解釈(仮説が支持されたかどうか)

⑥ 再評価・次回方針

  • 継続すべき内容・修正点
  • 新たな課題や仮説
  • 患者との共有事項

🧠 書き方のコツ:思考の「筋トレ」にする

目的書き方のポイント
推論を深める「なぜ?」を3回繰り返す(例:なぜ痛む?→なぜ負担が?→なぜその動作パターン?)
記憶に残す自分の言葉で短くまとめる
成長を見える化似た症例と比較して、自分の変化を確認する
チーム学習に活かす同僚に見せてフィードバックをもらう

💻 紙派?デジタル派?おすすめノート術

紙ノート派
A4ルーズリーフに1症例1ページ。
左に評価、右に推論や計画をまとめる形式が◎。

デジタル派
Notion・OneNote・Googleドキュメントなどを活用。
タグで「疾患名」「部位」「症状パターン」を整理すると便利。


🔁 復習の習慣で“臨床力が定着”

書きっぱなしにせず、定期的に振り返ることが成長のカギです。

  • 週に1回、過去症例を振り返る時間をつくる
  • 同じ疾患でも原因や反応の違いを比較する
  • 「仮説→検証→再仮説」の流れを意識する

✅ 症状ノートは、“経験を再現可能な知識に変えるツール”です。
書き続けることで、臨床力は確実に積み上がります。


✍️ まとめ

ポイント内容
目的臨床思考を見える化し、経験を知識化する
書く項目患者情報・評価・仮説・介入・反応・再評価
コツ「なぜ?」を掘り下げて書く
継続法定期的に見返して改善する
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理学療法士&アマチュアフィジーク選手
こんにちは、マツキです。 理学療法士として病院で働きながら、フィジークにも挑戦中! 専門知識をわかりやすく、日常に活かせる形でお届けします。
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