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【保存版】新卒理学療法士が知っておくべき臨床推論の基本と考え方6ステップ

マツキ健康研究所

🧠 【保存版】新卒理学療法士が知っておくべき臨床推論の基本とは?

はじめに — 「臨床推論」ってなんだろう?

「評価はできるけど、治療にどうつなげたらいいのかわからない…」
「先輩が“臨床推論が大事”って言うけど、実際どう考えればいいの?」

そんな悩みを持つ新卒理学療法士は多いはず。
実は、そのモヤモヤの正体こそが“臨床推論”にあります。

臨床推論とは、患者さんの問題を理解し、原因を見つけて、解決策を導く思考プロセスのこと。
つまり、「なぜこの人はこうなったのか?」を考える力なんです。

臨床推論とは?理学療法士に必要な思考の仕組み

臨床推論=「考えるリハビリ」

臨床推論とは、症状や動作の背景にある原因を見極めるための思考の流れを指します。
解剖学・運動学・生理学などの知識をもとに、評価から介入までをつなぐ“橋渡し”の役割を果たします。

なぜ臨床推論が大切なのか?

  • 治療の方向性が明確になる
  • 評価結果を治療に「活かす」ことができる
  • チーム医療(他職種)での説明に説得力が生まれる

つまり、臨床推論があると“なんとなく治療”から脱却できます。

臨床推論の基本ステップ6つ

臨床推論は、次の6ステップで整理するとわかりやすいです👇

① 情報収集(Assessment)

問診・観察・検査などで、症状・生活背景・心理面まで多角的に把握する。
👉 「どんな動作で」「どんなときに」「どんな痛みが出るのか」などを丁寧に聞くことが重要です。

② 仮説形成(Hypothesis Generation)

得られた情報から、「なぜこの症状が起きているのか?」を複数考えます。
👉 1つに絞らず、複数の仮説を立てて比較するのがポイントです。

③ 仮説検証(Hypothesis Testing)

実際に検査や動作分析を行い、仮説が正しいかを確認する。
👉 例えば、動作を修正して痛みが変化すれば、原因に近づいている証拠になります。

④ 介入(Intervention)

検証で得た情報をもとに、理学療法を実施。
👉 筋力トレーニング・動作再教育・モビライゼーションなど、目的に沿って実施していきます。

⑤ 再評価(Re-evaluation)

介入の効果を確認し、必要に応じて仮説を修正する。
👉 「何が変わったか」を明確にして、治療を進めていきましょう。

⑥ 振り返り(Reflective Practice)

治療後に、「なぜうまくいったのか/いかなかったのか」を考える。
👉 この“振り返り”が臨床推論力を育てる一番の栄養です。うまくいかなかった時だけでなく、うまく行ったときも考えることが重要です。次の患者さんにより良い治療を行えるようにしましょう。

新卒理学療法士が臨床推論でつまずく3つの壁

① 症状にとらわれすぎる

痛みや制限ばかり見て、患者全体を見失うケース。
👉 ICFの視点(身体機能・活動・参加)で広くとらえましょう。

② 仮説を1つに決めつけてしまう

「これは筋力低下だ」と思い込むと、それ以外が見えなくなります。
👉 複数仮説を立てて“検証”する姿勢を忘れずに。

③ 経験不足で情報整理が難しい

最初は誰でも混乱します。
👉 ノートに書き出して、「因果関係」を見える化すると整理しやすくなります。
ロジックツリーなどを用いてで見える化しましょう。

臨床推論を上達させる3つのトレーニング法

① 症例ノートをつける

患者の情報・仮説・介入・結果を簡単に記録します。
👉 「自分がどう考えたか」を書き残すだけで、思考が整理されます。
次に同じような問題に直面したときに、解決のお手伝いをしてくれます。

② ディスカッションを行う

先輩や同僚と意見交換をして、自分の推論の“穴”を見つけましょう。
👉 他人の視点を取り入れることで思考の幅が広がります。

③ 言語化トレーニング

「なぜこの治療を選んだのか?」を説明できるように練習しましょう。
👉 発言するたびに、自分の臨床推論が洗練されていきます。

症例で見る!臨床推論の流れ(例:急性腰痛)

🩺 症例概要

35歳男性・デスクワーク中心。朝前屈動作で急な腰痛出現。
→ 放散痛なし・前屈で痛み増悪・仰臥位で軽減。

🧩 推論の展開

  1. 情報収集 → 筋・筋膜性の痛みを疑う
  2. 仮説形成 → 腰方形筋の過緊張+姿勢ストレス
  3. 仮説検証 → 姿勢修正で痛み軽減
  4. 介入 → 温熱・体幹安定性トレーニング
  5. 再評価 → 痛みVAS 7→3へ改善

結論:
筋緊張パターンが主要因。
「椎間板性」と決めつけず、力学的要素を重視することで改善につながった。

というような流れで進めていきます。

臨床推論ができる理学療法士になるために

臨床推論力=知識 × 観察力 × 思考力
そして何より大切なのは、“正解を出す”よりも“考え続ける”こと。

反省的実践(Reflective Practice)を日常的に行いましょう。
「今日の判断はなぜそうしたのか?」「次に同じ場面が来たらどうするか?」
この繰り返しが、臨床推論を“反射的に使える力”に変えていきます。

まとめ — 臨床推論は“考える筋トレ”

  • 失敗してもOK。考えるほど上達する
  • 「理解しようとする」を意識する
  • 1人の患者から何度も学べる

臨床推論はセンスではなく、習慣です。
明日からの臨床で、まずは患者さんに「なぜ?」を3回繰り返してみてください。
その問いが、あなたの成長のスタートラインです。

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理学療法士&アマチュアフィジーク選手
こんにちは、マツキです。 理学療法士として病院で働きながら、フィジークにも挑戦中! 専門知識をわかりやすく、日常に活かせる形でお届けします。
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